Opinion

デザイン資料集

四つ折りの状態でもしっかりと情報が伝わるデザインのチラシ

四つ折りの状態でもしっかりと情報が伝わるデザインのチラシ

■資料名→ Springintgut & F.S. Blumm Japan Tour 2014ツアーチラシ 
■サイズ→ 210×297mm,A4(四つ折り)

広告を手に取った理由:A6サイズのポートレート風で完成されたデザイン

広告で参考になったデザイン要素:4つ折りの状態でも広げても伝わる情報

■広告の特徴と学んだことは?

チラシ全体の仕上がりサイズはA4両面カラー。ライブ内容の紹介やツアー日程などの情報で構成された海外アーティストのジャパンツアーに関するチラシである。表紙には、手漕ぎボートに乗る2人のアーティストのポートレートが大きく掲載され、タイトル文字と日本地図で構成されたシンプルなデザインである。チラシは四つ折りの状態で平積みされて展示され、通常は、タイトル文字とアーティストのバストアップしか見えない状態である。チラシを開くと見えるのは、アーティスト二人が運河でボートを漕いでいる写真。折っても開いても内容が伝わるチラシである。

これまで、二つ折りのデザインを作る機会が何度かあった。ポスティングで投函するポスト幅や手渡しの簡便さを考え、半分の状態でも内容がわかるザインを作ったが、四つ折りの状態で内容を想像させるデザインは興味深い。一見何の変哲もないチラシに見えて、実はタイトル文字が左半分に寄せられ、ポートレートの写真も1/4に収まるようにトリミングされている。実は、すでに四つ折り前提のデザインで考えられていた。しかも、左上から右下へ、人の目の動きに合わせた情報の流れも自然である。
あらかじめ必要な情報だけを見せ、残りの情報を展開してから初めて見せる。チラシを手に取って見てもらうギミックとしては、様々なシーンで活用できそうである。

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