■資料名→ OPUS design school 募集用広告
■サイズ→ 90×148mm,変形
広告を手に取った理由:ひときわ目立つカギの形状と色使い
広告で参考になったデザイン要素:デザイン表現の枠を広げるような自由度の高さ
■広告の特徴と学んだことは?
デザインスクールの広告らしく、アイデアやヒラメキがカタチになった非常に興味深い広告だ。最低限の情報だけ掲載され「詳しくはWEBで」と言わんばかりに、詳しい情報はWebサイトで読ませる仕組みづくりがなされ、この広告は消費者の気付きのために作られている。
なぜカギの形状をしているのか触れられてはいないが、「あなたの心の鍵をこじ開けよう!」そんなイメージなのだろうか?特徴的なその形状とピンク色の派手な背景に黄色文字という構成は、人の目を引くには十分すぎる存在感である。
見る者の感性に委ねるアートの世界とは違い、広告は目的や結果が求められ冒険することは少ないが、時にアート的要素を採り入れてデザインの幅を広げることもある。
映画や園芸、美術展、コンサートなど様々なジャンルの広告が並ぶ展示ブースでは、広告が埋もれてしまわないような工夫が必要である。通常のチラシやリーフレットでも文字の大きさや色、フォントなどで差別化を図ることが大切となる。WebサイトやSNSの登場により、印刷物だけで広告を完結させることが少なくなった。印刷物には最低限の情報を掲載し、詳細をWebサイト上で展開する手法が主流となった今、充実したWebサイトがあれば、このデザインスクールのような手法が可能となる。
通常の印刷物ばかりデザインしていると、形状ありきで凝り固まる傾向にある。しかし、広告物の可能性を広げるような、自由度の高い広告を見るたびに、もっと自由なんだということに気付かされる。