デザインに対する考え方は、一つひとつが
オーダーメイドのデザイン

デザインに対する考え方は、デザイナーによって大きく異なります。
デザインは、量販店で販売されるような既製品ではなく、一人ひとりカラダの特徴やサイズに合わせて作るオーダーメイドのスーツと同じです。依頼者の課題や悩み、問題に応じて作るため、2つと同じものはありません。そんなこだわりのデザインを作る際、3つの大切な考え方があります。

デザインの最終的な目的は、依頼者の抱える問題や課題を解決することです。しかし、依頼者のためにデザインするわけではありません。
商品やサービスを利用するのは誰か？それは消費者です。その消費者の気持ちを動かすデザインを作ることが最も重要なのです。消費者を動かせば、依頼者の問題も解決に近づくため、常に消費者の利便性や有益性を念頭に置いてデザインをしています。

見た目だけキレイでカッコよくても、期待した効果は得られません。デザインすることは「手段」であり「目的」ではありません。デザインの本来の目的は、消費者へ正しい情報を適切に届けることです。キレイやカッコいいという表面的な要素にこだわらず、内容を重視して作成しています。つまり、見た目が美しくても内容が伴わないデザインに意味はなく、お金を捨てるのと同じことです。

目の前に解決すべき問題や課題があるとします。それをデザインで解決したいのは誰でしょうか？それは、デザイナーではなく、依頼者本人です。
良いデザインというのは、依頼者自身がデザインの主導権を握り、デザイナーを積極的に動かすことです。「デザイナーに任せておけば良いデザインができる」という考え方は、単なる幻想です。打ち出の小槌を振るだけでは、希望通りのデザインはできません。もし、これまでのデザインで問題や課題が解決できなかったなら、それはデザイナーに協力をしなかったからかも知れません。