Works
作品集
目立つ色使いとわかりやすいレイアウトの遺品整理のポスティングチラシ
デザインの概要と考え方
目立つ色使いで端的な内容、わかりやすい遺品整理のチラシ。ポイントは「埋もれず目立つこと」。
日本は高齢化社会となり、後期高齢者の数は、今や全国で2,000万人に近づきつつあります。高齢化に伴い、生前整理や遺品整理の事業の需要も増加傾向にあるようです。
普段、水回りの業務を生業としている事業者が、仕事で各家庭を訪問すると様々な日常の困りごとを依頼されるようになったそうです。その多くは、遺品整理や生前整理による部屋の片付けで、別事業として始めるといいます。事業を始めるにあたり、手配りやポスティングできるチラシを作りたいと相談されました。
チラシ全体のデザインで意識したのは、メリハリのある派手な色使いです。手渡し以外でポストに投函した場合、他の広告物の中でも目につきやすく見てもらえるようなデザインにしました。タイトルや文章内容も冗長を避けて「遺品整理や部屋の片付け」のように、何をするのか端的に表現しました。また、あまり強すぎるイメージを避けるためイラストを随所に織り交ぜて、視覚的にわかりやすいように、遺品整理のビフォーアフターの写真も掲載しました。
裏面には遺品整理以外の関連サービスをまとめ、様々な困りごとに対応できることを付け加えました。チラシ全体の主力カラーは青色と黄色の補色を使うことで目立たせてデザインし、タイトルを赤にして目に入りやすくしています。
遺品整理や生前整理、お墓参りの代行サービスは昔からあるお仕事ですが、核家族化が進み高齢者の一人暮らしや両親と離れて暮らす若い世帯が増え、子供や孫に迷惑を掛けたくない気持ちからサービスの利用者は増えているようです。
その反面、たとえ専門業者でも他人を家に入れることに抵抗を感じる方も多いため、チラシには有資格者であることや厳守事項などを掲載して、安心・安全や信頼性を高めることは大切です。
◎依頼された経緯や目的は? 高齢者と暮らす家族や一人暮らしの高齢者から、遺品整理や生前整理などの依頼が増えたそうです。新しい事業を始めるにあたり、ポスティング用のチラシを依頼されました。
◎最もこだわったポイントとは? ポスティングで数多くのチラシが投函される中でも、目立つような配色を心がけ、文章表現も端的でわかりやすく手に取って見てもらえるように工夫しました。